eyelessfish


アパートの共用部の入り口、
入ってすぐの隅っこで茶色い蛙が固まっていました。
深呼吸をして身体を休めていました。
いくら蛙でも、
この台風の雨風には
さすがに息が上がったのでしょうか。
この蛙、きっとぼくが運転する車の前を横切った蛙です。
ヘッドライトに照らされて、
跳躍し体を伸ばしきったその姿は白く輝いていました。


ぼくはすっかり疲れてしまって、
近頃世の中のことがどうでもよくなっておりました。
たまに、誰のことも自分のこともどうでもよくなる気持ちです。
ノロノロ台風がもう近くまで来ていることも知らなかったのです。

台風が今日来ることを聞いて、
職場の近くでまた生まれてしまった
子猫たちのことを心配して、
あの小さな子猫たちは大丈夫でしょうか?
と、店長にたずねました。


「あなたより、
自然で生き抜いてる猫のほうがどうするべきかわかってるでしょ。」


・・・・


一生懸命生きていないのに、
いつも助けを求めている自分。



スカーンッとやられましたな。



近頃わがままになっていたと思うので、
明日からリセットし、
いや、今からリセットし、
恩をしっかり返したいと思います。



花火に興味ないふりをするのは辛かったな。


まめにまめに生きていれば、
いつか花火大会にも行けるのかもな。




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