eyelessfish


ごめんなさい。





クリープハイプの歌の通りに、
鍵を返してもらいました。

彼らの歌を聴いて、別れの手順を覚えていました。
本当にこんなことになるのだと、
他人事が自分の事になった瞬間、
おおすごいなあ、本当だなあと感心しました。
こんなもんかーと思ったし、
こんな感じかーと後からじわじわ、
ズキズキしました。

なぜか、その時思い出した歌は、
「愛、あなたと二人、花、あなたと二人、
恋、あなたと二人、夢、あなたと二人、
二人のため世界はあるの、二人のため世界はあるの」

『世界は二人のために』という曲名だったんですね。




ーー君と会えるならどんな手も。

そんな気持ちに陥りそうになっていました。
ぼくはまた、彼女の手を握りました。
その瞬間、身体を満たしたのは、
幸福感でもなく充実感でもありませんでした。
物足りないような、
空を掴んでいるような感覚でした。
簡単に握れるようになってしまったこの手を、
もう二度と握ることはない、そう思いました。




「一番好きなのは君だよ。また会いに来るね。」

彼女の言葉はなんと甘い言葉でしょう、
なんと、危うく脆い言葉でしょう。



ぼくのほうが彼女を愛していたとか、
彼女のほうがぼくを愛していたとか、
そんなことは計り知れないもので、
どうでもよいことです。
ぼくたちはただ、
お互いに持ち寄ったパーツが合わなくなってしまって、
それを無理矢理はめ込むのをやめることにしたのです。



歯ブラシはいつ捨てるのか、
それもいつか歌ってくれますかね?



「キャロル」を読んだときに、
台詞について、それが古典になることについて、
二人が話す会話がありました。

「業」なのかな。やはり、これも。
ぼくも人類、人間ってことです。



最後は夢で終わるなら二人だけの世界もあるかもしれません。



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